いわゆる"なろう小説"。
僕の中では唯一と言っていい、最後まで読めた"なろう小説"である。
なろう小説って途中で飽きるんすよねえ。ほんで90%の文章が無駄だと思っている。
もうどの作品も、各作品の中でさえも、同じ展開の繰り返しのように思えちゃって。
そのうち、ページの一番上と一番下だけ読むようになって、「あーもうこれ読む意味ないな」って読むのをやめる。
これがおおよそいつものパターン。
しかしどうして、この無職転生だけは、もう何度読み返しても、その度に食い入るようにその世界を反復している。
ざっくりあらすじを言うと、
引きこもりのニートが車に轢かれて魔法の使えるファンタジー世界に転生して人生をやり直す、
といういかにも〜なお話。
無職転生の魅力…それは…
縦に、横に、広がりを見せる世界観!!
とんでもなくデカい展開の応酬!!
熱いバトルの数々!!
マジでどれだけの時間を費やしてこの世界と歴史を考えたのだろう。
一見大味に感じられる展開は勢いがあって、非常に読ませる。
読めば読むほど展開の洗練されていることに驚かされる。
筆致は素朴な感じだが、無理せずと言ったところで、リーダビリティはそこそこ。
数ある名場面のうち、一番は父親と喧嘩して仲直りするシーン。
これは、まさにロッキー!?
ミッキーと和解するシーンを思い出すぜ!
人との関わりを繋ぎ止められる人間はデカいな!
2020年予定のアニメが、最後までアニメ化するくらい良い出来であれば、本当に嬉しいです。
PVのおかげで、だいぶ期待が高まっております。
制作に携わっている方々にはぜひ、がんばっていただきたいですね!
以上、ファン様からの激励のお言葉でした。