【映画】空の青さを知る人よ
突然、『空の青さを知る人よ』が見たくなった…。
2019年10月に公開された『空の青さを知る人よ』という映画を皆さん知っておりますでしょうか。
監督が長井龍雪さんという方で、『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』とか『心が叫びたがってるんだ。』とか、まぁそこそこビッグタイトルを作られていますね。
とはいえ、僕の好みかと言われると、これがまた微妙なところで、正直監督作品のどれ1つとしてバシッとハマるようなこともなく、まぁ見たような見なかったような感じで忘れていってます。
昨年、新作でやられた『空の青さを知る人よ』も同じくで、見た当初はそこそこいい話だったけど、僕の見たい話ではないな、とそう思っていたんですね。
まーただ、やっぱり田舎民としての地方/都会という括り・違いみたいなものは、ひしひしと感じてきた訳で、こう、何かしら引っかかる部分がありました。
あらすじは、こんな感じ…。
田舎に住む姉妹2人。
妹"あおい"は高校生で、卒業したら上京してバンド活動をしたいと考えている。
姉"あかね"は30歳くらいで役所で働いている。
"あおい"の前に、"あかね"の元彼で高校卒業と同時にギタリストを目指して上京したはずの"しんの"が現れる。
10数年と変わらない"しんの"を幽霊だと思い込むが、松平健のバックバンドとして年相応の"しんの"も帰ってきて…?
我ながらよくわからんあらすじになってしまったけど、上京するだの、夢をおうだの、田舎うぜーみたいな、まぁそういう話だ。
『井の中の蛙、大海を知らず、されど空の青さを知る』という言葉がやたらとフューチャーされ、田舎でもいいよね!みたいな雰囲気を出される。
もうほんと、ね、いやいやいや、ちょっと待ってくれよ、と、僕は言いたい。
井の外でも空の青さを知ることはできちゃうんだよ。
田舎なんてクソクソのクソだろ!って。
焦ったい人間関係の結末が、田舎いいよね!みたいなバカ丸出しの結論なんて地獄だ。
あおいは田舎に火をつけて東京に旅立つべきである。
こうして振り返ってみると謎の怒りに支配されてしまうが、本当にそういう話だったか最早曖昧である。
今、もう一度見たい。
あのとき感じた苛つきを、田舎に帰った今もう一度見たとき、どう感じるのだろうか…。