『りゅうおうのおしごと!』は将棋を題材にしたライトノベルだ。
史上最年少でプロ入り、そしてタイトル獲得を果たした高校生、九頭竜八一が弟子を取るところから物語が始まる。
そして、いまや12巻。
2015年に1巻が刊行されているのでもう5年とは、時が経つのは早いものだ。
はっきりいって、ギャグパートの90%くらいは価値がないので、斜め程度に読み飛ばした方がいい。
本作の魅力は、キャラクターの将棋にかける熱量のデカさだ。
シナリオ自体はスポ根そのものなのだが、ライトノベルらしい読み易さで、ギリギリくどくないレベルに保たれている。
(正直「熱い…!」みたいな台詞の多用はくどいのだが、全体的には耐えうるレベル)
実際のところ、そろそろと飽きつつあったのだが、この12巻のオチがなかなか面白かったので、続きが楽しみになった。それだけ。