【映画】花とアリス殺人事件
いくつかの映画を見てゴールデンウィークが最高になってきた。
今回見たのは俺の一番好きな映画…かもしれない。
『花とアリス殺人事件』
一応『花とアリス』の前日譚という位置づけではあるが、これだけでも十分理解できるので、見たことがないという人にもオススメ。
めちゃくちゃ好きなので、できるだけネタバレしたくない。
僕は、ネタバレされても面白い作品は面白い、という持論もあって、今までゴリゴリにネタバレしてきたが、これに関しては怯むところがある。
以下、ネタバレ注意。
できればみんな見て、めっちゃ語り合いたい。
岩井俊二監督の作品あるあるだが、あらすじがマジで書きづらい。
掻い摘むと、両親の離婚に伴って転校した有栖川徹子(アリス)が隣家の引きこもり、荒井花と仲良くなるまで、なのだが。
詳しく書くと、こう。
転校初日、アリスは教室のど真ん中、二箇所前後にある空席の前席に座ることになった。
しかし、なぜか村八分状態。早速虐められたと悩むアリスは、同じバレエ教室に通っていた旧友に理由を聞くことができた。
"呪われた席に座っているから"
というのも、前にこの席に座っていたユダは四人の妻がおり、その妻のうち一人に毒殺されたらしい。そして、その恨みから後ろの席の子を魔界に消し去ってしまった。こうして真ん中の空席が生まれたのだという。
霊感少女、陸奥睦美(ムー)に除霊してもらって村八分状態は解消されたが、納得のいかないアリスは、事情を知っているらしいユダの幼馴染の花に話を聞きに行くのだった…。
うーん、一生懸命分かりやすいように書いたのだけれど、やはり意味がわからない展開だ。
しかし、岩井俊二監督の凄いところはこうした、超展開をさらりと、さも当然のように成し遂げるところにある。
この映画を見ていると、訳の分からないシーンで感情が揺さぶられる。
え、俺こんなので泣けるの?という新しい発見の数々。
もっと具体的に自分の感情を言葉にしたいけど、それが難しいな…。
花とアリスの、進んでいく方向が勝手に前になるようなパワー、わけわかんないことで悩んだり泣いたりはしゃいだり笑ったりする姿。
そういうものを見ていると、生きていることがマジで素晴らしいものに思える。
『生きる』では死ぬ直前になって、やっと前を向くことができたけど、もしかしたら、色んなところに前向きな原動力が転がっているのかもしれない。
それを見つけられることが若さだというなら、いつまでも若く生きていきたいと思う。
いいこと言ってるふうに〆たが、なんか僕の心の動きを正確に捉えてるとは言い切れない…。
言語化するのって本当に難しいな…。
諦めて寝ます。