【小説】三体II 暗黒森林
皆さま、三体読んでおられますか?
僕は三体が大好きだ。
僕がフリーターしていた頃、同僚の中国人留学生と、三体や流浪の地球の話をして盛り上がった。よく行ってたバーでも三体をはじめ、中華SFの話をよく聞いていた。
しかし、いまの中華SFの盛り上がりはすごい。ケンリュウ氏から始まり、三体を機に爆発的に日本語訳が増えている。ま、全然読んでないけどね。
『三体II 暗黒森林』は前作『三体』の面白いパートがずっと続くイメージだ。
『三体』では、後半の展開が非常に面白かったが、前半の文革〜現在への下りは正直退屈だった。もちろん一定の役割は認めるところではあるが…。
以下、ネタバレだが最高に面白いストーリーのあらすじを紹介する。
前作で地球に送り込まれた智子(ソフォン)により、地球上の科学発展は大きく制限されることになった。また、智子による監視により、三体文明に大してその内情を曝け出すことになった地球では、打開策として面壁計画を発動する。
その内容は、防衛計画を個人の脳内で完結させるというもの。そのために選ばれた四人の面壁者(ウォールフェイサー)の計画とは?
一方で、ETO(地球三体協会:地球を三体文明に明け渡そうとしている)は、面壁者の計画を明らかにするため、破壁人(ウォールブレイカー)を用意する…。
スケールのデカさ、SFネタの数々、こんなにシンプルに面白い話はそうないです。
ただただ、シンプルに、面白い。
オススメです。