色々語る

雑食雑多に色々と書いていきたい。

【漫画】ワールドトリガー

多分タイトルくらい聞いたことある人が多いだろう。

アニメ化もしてるし、本誌でも結構推されてたらしい。

残念ながら、当時は全くジャンプに興味がなかったので、アニメには全く触れてないけど。

ただ、去年読んでみたら、これがめちゃくちゃ面白い。

6月に最新22巻が出ていて、今日また読み返した。

そのとき、ふと思ったのが、"この漫画おもしれーけど、作者すげえな!的な驚きはないよな"ということだった。

そのことについてぼちぼち考えてみた。

 

あらすじは、異世界からの敵と戦うための組織、ボーダーに所属する"三雲修"と異世界からの来訪者"空閑遊真"が出会い、信頼関係を築いていく、という感じ。

その他主要キャラとして、異世界に消えた兄を探している幼馴染の"雨取千佳"と頼れる先輩の"迅悠一"がいる。

 

バトル漫画のわりかし王道ものだけど、SF寄りの作品。

SFをどう定義するかにもよるが、それっぽい理屈づけがあるか/ないかで言えば、あるし、絵面のイメージ的にもSFでいいと思う。

"トリオン"とかいう謎エネルギーがこの作品のキモである。

敵はトリオン目的で地球を襲っているし、ボーダーはトリオンを利用した武器"トリガー"で戦っている。

 

そう、ワールドトリガーは設定の妙に尽きる。

まず、ボーダーの装備に緊急脱出が装備されているところがいい。

そして緊急脱出すれば、怪我も元どおりになる。(そもそもトリオン体で戦うので、生身は怪我をしていない)

負けてもそう死なないというのは、安らかに読めるので助かる。

一方で、敵もそれを理解した攻め方をしており、ご都合主義感はないのが上手い。

 

また、この怪我しないという設定を基に、ボーダーでは、ランク戦というもので、お互い鍛え合っているというのもいい。(個人戦とチーム戦がある。チーム戦の方が重要)

バトル漫画は日常/戦闘の切り分けが常だが、ワールドトリガーは戦闘(本番)/戦闘(訓練)であり、長ったらしい特訓パートなしに、戦闘でビシバシ仲間と高め合っているのは凄くいい。

また、トリオンやトリガーに一定の制約があり、毎回限られた手札内での工夫、戦略が楽しめる。

なんでもありにならないように、それでいてバトル漫画の魅力を最大限引き出すための設定がマジですごいと思う。

 

キャラクターについても、その性格と行動理念とをうまく描いていると思うが、そこについては、僕には語れそうにない。なんでそう思うかわからないから。

 

えー、つまり、僕にとってワールドトリガーは、"よくこの展開考えたなー"ではなく、"よくこの設定考えたなー"という作品だ。

よく練られた設定によって、キャラクターが意思を持って動いているように感じられるからこそ、驚きにはならないのかな、と思った。

とはいえ、まだまだ物語は序盤、残された展開はまだまだ多い。

異世界に行く

②兄を見つける

③ヒュースの実家問題

④アフトクラトルとの決着

3つ4つは大きい展開が残っているのでここからどうなるか楽しみだ。

ただ月刊誌に移行したこともあって、いつ終わるのやら、、

長期休載もあったらしいので、書いてるだけでありがたいけどね。