【映画】ヴァイオレット・エヴァーガーデン
久しぶりに映画館に行った。
見たのは京アニの『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』だ。
正直なところあまり面白くはなかった。
TVアニメは5話か6話くらいまで見ただけなので、その辺の積み重ねがないところが問題だった。
今まで手紙で色んな人を助けてきたヴァイオレットが、自分のことに臨む話だというところで構成の良さを感じつつも、万感の思いで迎えたであろうファンと何にも知らない僕とではあまりに違いすぎた。
シリーズ物としての構成の良さ(と思われるもの)は以上だが、映画単作としてもそこそこ分かりやすい作りになっていて、全然知らない僕でもまぁまぁ楽しめた。
冒頭、本編より未来で行われる会話は少しSFチックに"自動手記人形"の説明が行われる。
ナチュラルな会話の中に説明が入ってくるのは優しい。
クライマックス、もう少し手紙を書くのに四苦八苦するのかと思ったが、あっさりと出てきた。
やっと再会できたのに、エグいほど涙が出てきて何も喋れないヴァイオレットちゃんが最高だ。
以下、気に食わなかったこと。
走ってるやつがやたらコケること。(道がガタガタだからしょうがない)
あの重そうな義手を付けたまま海に飛び込んで沈まないこと。
あの気に食わない電話もやるじゃん的な寒いセリフ。
手紙がやたらと空を飛んでいくこと。
僕の理想の和解はロッキーなので、全然大人になれていない少佐を見ているとすごくムカムカした。
あんなの自分を苦しめるだけだしどうしたかったん?
恐らく戦争のショックでメンタルやられてたんだ。
きっとこれから良くなるよ。よかったね。
もっというと手紙だとかいうツールがマジで嫌いだ。
親父から送られてきた"俺は癌になった"とかいう手紙を思い出す。
手紙も電話も全てが嫌いだ。
素直になれる、とか嘘くさい。
俺はそんなもので素直になれたことなどない。
気を遣わされているだけに感じる。
相手が望む言葉を掛けてやるだけなのに、何が素直だ。
俺が素直になるとしたらみんな不幸になれ、くらいだこの野郎。