【小説】やがて君になる 佐伯沙弥香について
先日、漫画の方でも触れた表題の『やがて君になる 佐伯沙弥香について』が完結した。
完結巻となった3巻をようやっと読めたので、早速感想を書きたい。
本当に最高級の評価、大々絶賛を送る!
久しぶりに一文、一単語にしっかりと意味を込めて読むことができた。
僕にとって価値ある文章に巡り合えたと思う。
"誰かに恋をする度、星に手を伸ばすようだった。"
過去の手痛い失恋の記憶を飲み込むまで、とても時間がかかった先輩だからこそ、新しい恋を見つけたときの姿は綺麗に浮かび上がってきた。
"多分これからどんどんと、私は、私らしくなっていく。"
自分をさらけ出していいんだ、と教えてくれる物語はキラキラ輝いて見える。
抑圧だらけに見える社会で、きっとみんな自分らしく生きているのだという救いだ。
事実かどうかというより、そう思いたい、そうありたいと思う。
『やがて君になる』はまじでいい話だった。
漫画も小説も。